これは、豊田市のまちづくりのキャッチフレーズです。
2019年には、「50年後の都市のビジョン」を掲げ 「先進技術と農山村が共存する豊かな暮らし」の実現に向け、官民連携の取組に着手しました。
©創通・サンライズ
ところで、いまから50年前は、どのような未来をイメージしていたのしょうか。
当時を振り返るヒントとして、 1979年に放送がスタートしたTV アニメ『機動戦士ガンダム』があります。『機動戦士ガンダム』で描かれている地球や宇宙では、「人型機動兵器」モビルスーツが登場し、人々が暮らす「スペース・コロニー」では、太陽光発電や電気自動車が使われるなど、「未来の技術」が描かれていました。
2022年の現在-
ものづくりのまち豊田市では、ロボットは工場などで活躍し、太陽光など再生可能エネルギーや、電気自動車など次世代自動車の普及も進み、かつて描かれていた「ミライの技術」は「フツー」になりつつあります。
一方で、CO2排出量の増加や、気候変動などにより、地球環境は確実に悪化しています。
これからの未来、私たちの世界はどう変わるのか、変えていかなければならないのでしょうか。
50年先の社会をさらに豊かにするためには、地球環境を持続可能にすることが必要です。
豊田市では、2019年に「ゼロカーボンシティ」宣言をし、2050年までにカーボンニュートラルの実現を目指すことにしました。
実現に向けては、「環境に役立つ技術革新」と「人々の意識と行動の変化」が欠かせませんが、カーボンニュートラルをしっかりと理解している市民は約20%(2021年調査)と、まだまだ理解が進んでいない状況です。
先進技術を活用しながら、私たち自身も、意識と暮らし方を変えていく、
この両立を図るために、カーボンニュートラルの取り組みを、多く方にわかりやすく伝えることからはじめたい。
「ハロー!カーボンニュートラル」は、このような想いから始めるプロジェクトです。
豊田市出身・在住の著名人に、TVアニメ『機動戦士Z ガンダム』で、メカニックデザイナーとして参加し、漫画家としても活躍される近藤和久先生がいらっしゃいます。
これまでにも、豊田市とガンダムをイメージしたイラストの制作や、市内で作品展を開催するなど、近藤先生のご縁で、豊田市は『機動戦士ガンダム』とめぐりあうことができました。
『機動戦士ガンダム』は、先進技術や人口問題、環境問題も描かれており、TVシリーズが放送された約40年前から、様々な社会課題への警鐘を鳴らし続けている作品です。
2021年からは「バンダイナムコグループ ガンダムプロジェクト」において、GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)が始まり、プラモデルのリサイクルなど、来るべき「宇宙世紀」に向けて、社会課題解決のため、さまざまな取り組みが行われています。
豊田市も「ミライのフツーをつくろう」を合言葉に、50年先を見据えて、脱炭素に向けた先進技術実証など様々な課題解決に取り組んでおり、『機動戦士ガンダム』の世界観や「ガンダムプロジェクト」に重なるところがあります。
そこで豊田市は、幅広い世代に人気があり、先進技術や環境問題とも親和性が高い『機動戦士ガンダム』とタッグを組んで、「ハロー!カーボンニュートラル」プロジェクトを開始することにしました。
プロジェクトでは、エコに「つくろう・つかおう・つないでいこう」の3つの視点から、豊田市のカーボンニュートラルの取組を分かりやすくお伝えし、「バンダイナムコグループ ガンダムプロジェクト」など多様な主体と連携しながら、リサイクルやエコ商品の利用促進、啓発イベントなど、様々な取組を展開していきます。
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